信仰とは心の「進行方向」

あなたは何かを信仰していますか。

そう聞かれたらあなたは何と答えますか。

オレは神や仏なんか信じちゃいない。
いるかいないか分からない存在なんて信じないんだ。
世の中はお金がすべてなんだ。

もしそのような答えになったとすれば、それは立派な「お金信仰者」ですね。

「信仰」というと、神さまや仏さまを連想してしまいがちですが、そうとは限りません

モノへの信仰

モノへの信仰

学生時代に難易度の高い志望校を目指しているときは学歴信仰者になっているでしょうし、一流企業に就職して高い給料にこだわる人はお金信仰者になるでしょう。眼に見えるものしか信じない科学信仰者もいれば、ここまで来られたのはすべて自分の能力のおかげだという自分信仰者もいるでしょう。

このように、すべての人は常に何かを信仰しているのです。というより、信仰していないと生きていけないのです。そのようにできているのが人間というものです。

ただ、上に示したような「モノ信仰」は長続きしないという欠点があります。

いくら学歴にこだわっていたとしても、一旦会社に就職してしまえば皆同じ状況におかれます。一昔前ならまだしも、学歴よりも能力を重視するのが今の企業です。

そんな企業の中で、もし自分よりも学歴が低い人に仕事の能力で劣っているとなれば、自分の学歴信仰もプライドもズタズタに引き裂かれます。

オレは会社になんか入らずに自分で起業するんだ。

そういう人はなおさら学歴は関係の無いものとなりますね。

お金信仰者にしてもこの世かぎりのものです。あの世まで持っていくことはできません。生きている間でさえ、世界の情勢次第では貨幣価値が著しく下がったり、紙クズ同然になるかもしれないのです。

このように、コロコロと価値が変わるモノに対する信仰は、決して自分を幸せにはしてくれません。永遠に変わらない道理、真理に思いを寄せることが本当の幸せを手に入れるカギとなるのです。

神さまへの信仰

大自然に眼を向けてみましょう。

太陽は毎朝決まった時刻に東から昇り、決まった時刻に西へ沈みます。たまには西から昇ろうか、などということはありません。これは、地球が一定の規則を守りながら太陽の周りを回っているからです。一定の速度で、太陽との距離を一定に保ちつつ、決まったルートを回っています。少しもズレることはありません。

これらの規則が守られているから、朝晩を規則正しく迎えられますし、生活できる温度が保たれます。また四季折々の自然を楽しむこともできます。

ロケットや人工衛星を打ち上げることができるのも、これらの規則がきちんと守られているからですね。

私たちの体にも眼を向けてみましょう。

心臓は休みなく動いています。いっときも止まることはありません。この心臓のおかげで血液が身体中を巡り、酸素が送られることで私たちは生きることができます。

また一定の体温が保たれ、一定の水分、塩分が保たれているおかげで、体の免疫力が働き、健康体を保つことができます。

この太陽や地球、また私たちの体が一定の規則を守って働いていられるのは単なる偶然でしょうか。これだけ偶然が重なっている以上、偶然で済ませるには無理がありますね。


こうなると、何か目に見えない大いなる意志が働いていると思わざるを得なくなります。この大いなる意志は、地球や太陽を始めとした大自然を動かし、私たち人間を生かしているということになります。

ということは、私たちは自分の力で生きているのではなく、大いなる意志の元で生かされているということが理解されてきますね。

この大いなる意志を指して、ここでは「神さま」と呼ぶことにします。そしてその神さまの道理を悟った方が仏さまであり、お釈迦さまなのです。

この神さまの道理は、上記のような「モノ」のようにコロコロと変わるものではありません。永遠に変わることなく存在するものです。

お釈迦さまは、この神さまの道理を人々に伝える役割を果たすために45年もの長い間、説法を続けられました。

この神さまの道理を学ぶことが神さまへの信仰であり、説法者であるお釈迦さまを信じることが仏さまへの信仰ということになります。

信仰は心の「進行方向」

以上お伝えしたように、お金や学歴、科学のように価値がコロコロと変わるものに心を寄せるのが「モノ信仰」であり、永遠に変わらない神さまの道理に心を向けるのが「神さまへの信仰」であり「仏さまへの信仰」なのです。

信仰とは、あなたの心の「進行方向」ですから、何を信仰するかはあなたの自由です。

ただ、この記事を読んでいただいて、もしご参考にしていただけたのでしたら「神さまへの信仰」「仏さまへの信仰」を選んでいただきたいと思います。

あと、お釈迦さまが伝えられた神さまの道理の一つが「八正道」です。

八正道を生活に生かす
お釈迦様が示された八正道の意味を分かりやすく簡単な言葉で解説しました。

こちらの記事もご参考にしていただければ幸いです。