般若心経の意味をわかりやすい言葉で【1/8】

般若心経の題字である「摩訶般若波羅蜜多心経」の意味についてみていきましょう。

「摩訶般若波羅蜜多心経」の意味

読みかたは以下のとおりです。

摩訶般若波羅蜜多心経まかはんにゃはらみつたしんぎょう

では意味を一つひとつみていきましょう

摩訶

梵語は「マハー」と読みます。

意味は「大きい」「優れている」「たくさんのものが詰まっている」などです。

尊称にも使われていました。お釈迦様のお弟子さんには必ずこの「マハー」を冠して呼ばれています。

マハー・シャリプトラマハー・モツガリア などですね。

この「マハー」を冠して呼ばれていたお弟子さんたちは阿羅漢あらかんの悟りを得ていたようです。

阿羅漢とは「縁覚えんがく」の悟りのことで、単なる知識ではなくこの世の知を超えており、霊力も備えていたそうです。

般若心経に「マハー」が冠されているのは、その中身がとても大きくて優れていることからといえます。

般若

梵語は「プラジュニャー」と読みます。

意味は「泉のように湧いてくる智慧」です。この智慧の泉はこの世で得られるものではありません。彼岸に渡ることで得られる智慧です。

「仏智」「神智」とも呼ばれます。

波羅蜜多

梵語は「パラミタ」と読みます。

意味は「彼岸」、またはそこへ至る道を指します。

お釈迦様は、ご自身が説かれる法としてガンジス川の向こう岸を指したことから、川を越えて向こう岸へ渡ることが「悟り」であり、そこを彼岸としたそうです。

こちらの岸である「此岸」から向こう岸の「彼岸」へ渡ることが修行であり人生の目的です。

不幸にも渡り切れずに途中で沈んでしまえば海へ流され、水滴となって天の途中からまたこの地へ舞い降りると、この岸から川を渡る修行を繰り返すことになります。よくいわれる「輪廻転生」ですね。

安全に川を渡るためにはやはり乗り舟が必要です。その乗り舟というのが仏法という乗り舟。つまり仏に帰依することで安全に彼岸へ渡りましょうということです。

一人でも多くの人が渡れるように大きな舟に乗って、みんなで彼岸へ渡りましょうというのが大乗仏教なのです。

心経

心は梵字で「フリダヤ」、経は「スートラ」と読みます。

「心」は心臓を指します。ここが神とつながる原点であり、ここから智慧の泉が湧くといわれています。

「経」は聖者が説かれることは時代に関係なく変わることがないものということです。

このことから「心経」は、時代に依らず変わることのない不変の教えということになります。

まとめ

以上のことから、「摩訶般若波羅蜜多心経」の訳をまとめると

摩訶=優れた

般若=泉のように湧き出る智慧

波羅蜜多=彼岸の

心経=不変の教え

つまり、

彼岸の悟りによって与えられたすぐれた智慧、不変の教え

ということになります。

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